箕面の社寺行事
箕面のパワースポットと年間行事
1300年前に役行者が修行したと言われている箕面。建立の古い寺社もあり、今なお多くの人々に信仰されています。勝ちダルマで有名な勝尾寺や、宝くじ発祥と伝わる瀧安寺など珍しい神事やご利益のある寺社もあることから、遠方からも人々が訪れる観光スポットに。パワースポットと呼ばれる場所も多いので、ご利益をいただきに参拝してみてはいかがでしょうか。
絶対秘仏をまつり、蟲供養や天狗まつりを行う聖天宮 西江寺(さいこうじ)
役行者によって658年に建立された聖天宮西江寺は、日本で最初に歓喜天を祀ったお寺。聖天宮西江寺での特長的な神事は、1月7日~13日まで行われる大聖歓喜天大浴油供(たいしょうかんきてんよくゆく)です。絶対秘仏の聖天様を清浄な油(胡麻油)に直接浴して供養する独特な祈祷です。箕面の名物であるもみじの天ぷらは、聖天宮西江寺の境内にあった一行寺楓を役行者が称賛し、大聖歓喜天大浴油供で大量に油を必要としていたことからその油を使用して揚げたという説もあるほど。また10月に営まれる蟲供養や天狗まつりでは、あらゆる生きものの供養と神楽などで邪気払いを行います。
山伏大行列で知られ、宝くじ発祥の寺 箕面山 瀧安寺(りゅうあんじ)
658年に役行者が箕面滝で修行した際に弁財天の導きを受けて建立、自ら弁財天の像を作製しました。この弁財天は日本最古と言われ、瀧安寺のご本尊となっています。日本の修験道の大本山である箕面山 瀧安寺は、奈良時代の行基を始め、空海、法然、日蓮などが修行した地とも言われています。毎年4・7・11月の3回、関西一円の山伏が集まり採燈大護摩供が営まれます。これは、世界平和をはじめ参拝者の願いを護摩木に添え不動明王に届けるもので、山伏たちの法螺貝が響き渡る中、高く燃え上がる炎と煙に包まれる様は、箕面山が修行の地であることを想起させてくれます。阪急箕面駅から箕面山 瀧安寺まで続く山伏大行列は必見です。また、古来より、福徳・知恵・芸能などのご利益があるとされ、400年も前から宝くじの発祥といわれる箕面富(10月10日)が行われていることでも知られています。
四季折々の自然が楽しめる勝ちダルマの寺 勝尾寺(かつおうじ)
727年創建の高野山真言宗の寺院。ご本尊は十一面千手観世音菩薩。西国三十三所第23番札所でもあります。勝尾寺の名の由来は、天皇が病に伏せ当時の座主が祈祷したところ著しく効能があったことから「この寺の持つ法力は、この国を治める王(帝)である私に勝った」として王に勝った寺、勝王寺と命名されました。しかし「王に勝つ」は畏れ多いと「王」を「尾」の字に替え、呼び名だけはそのままとしたことから勝尾寺(かつ・おう・じ)と称するように。現在は「勝ちダルマ」の寺として有名で、受験、厄除け、病気、スポーツなど「人生のあらゆる場面で勝つ寺」として信仰されています。また、六十四卦ダルマみくじは勝尾寺でしか行われていないおみくじで、一つのお願いにつき年一度しか行えない特殊なダルマ易占。気になる方はぜひ。八万坪を超える境内には桜、アジサイ、紅葉など四季折々の自然を楽しめることでも知られています。
半世紀も続く福護摩祭りの火渡り修行 帝釈寺(たいしゃくじ)
神々の御神告によって聖徳太子が宝塔を建立したとされる真言宗の寺院。本尊は帝釈天・毘沙門天・弁財天の三天を祀っていて、三天寺と呼ばれたことも。2月2日に開催される福護摩祭りの火渡り修行は、半世紀以上続いた行事で、厄除けを願う2000人を超える大勢の人でにぎわいます。11月には菊など秋の花でご本尊の御影(みえい)を包み、沐浴してもらう帝釈天大祭なども実施。また、瞑想や写経を体験できる修行体験などをカフェスタイルで行っており、広く開かれたお寺としても親しまれています。